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生活保護の申請件数の推移

 生活保護の2024年の利用申請件数は25万5897件となり、現行の集計方法となった13年以降で最多だった。前年と比べて818件(0.3%)増えた。厚生労働省が5日、生活保護利用状況(概数値)を公表した。13年の25万4785件をピークに減少傾向だったが、コロナ禍の20年に増加に転じ、5年連続で増え続けている。

 24年12月の生活保護申請件数は1万8551件で、前年同月よりも144件(0.8%)減った。同月時点で生活保護を利用している世帯は、165万2199世帯。高齢者世帯が54.9%を占め、このうち単身の高齢者世帯は51.1%だった。残りは障害者・傷病者世帯(25.3%)、母子世帯(3.8%)などと続く。

 昨年1年間をみると、前年同月比の申請件数は、1月時点で1年1カ月連続の増加。2~3月は減少したが、4~5月、7~11月は増加に転じた。

 厚労省保護課は「困窮する単…

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